Vol.131 ChatGPTの効果的なマル秘テクニック:フレームワークの活用術 ~その3~
回答生成文の質を向上させる事を「プロンプト・エンジニアリング」と説明しましたが、このスキルには50を超えるテクニック・指示書があります。前回は「条件設定」について説明しましたが、今回は「フレームワーク」です。
「Chat-GPT+フレームワーク」は相性が抜群
フレームワークというと、3C分析(市場・競合・自社)やSWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)が馴染み深いと思いますが、それ以外にも非常に多くのフレームワークがあります。実は、このフレームワークとChat-GPTの相性が抜群に良いのです。特にマーケティング系のお仕事、企画系のお仕事をしている方は、一からこのフレームワークに当てはめて物事を考え・資料作成するよりも、今手元にある情報を読み込ませ、「この情報から3C分析で整理して!」と指示すると、ある程度、整理された生成文を得る事ができます。更に「表形式にして!」というと、罫線で表形式にしてくれるので、それをコピペするだけで実際には使えます。でも重要な点は、その生成文に対して自らの考えや補足を加え修正、自分オリジナルの分析結果を反映する点だと思います。(ChatGPTで生成された表形式をそのまま使うのはお勧めしません)
【3C分析例】飲料市場に新しい炭酸飲料の新商品を出す場合
ものすごく簡単な例ですが「飲料市場に新しい炭酸飲料の新商品を出す場合を3C分析で整理して!」と指示を出すと、下記のような生成文が得られます。たったこれだの情報しか与えてませんので、こんな一般的な生成文しか得られませんが、結構細かな情報・データを読み込ませて、同じような指示をすると、結構、実際のビジネスの場で使えるような「3C分析」をしてくれます。Chat-GPTは・ヒントをくれる・きっかけ作りのツール
今回紹介したように、「Chat-GPT+フレームワーク」は結構、実際のビジネス現場で使える組合わせですが、やっぱり「正解を得ようとか、そのままコピペ」はお勧めできません。あくまでも、ヒントをくれる・考える上でのきっかけ作りはChatGPTでも良いですが、その後にきちんと、自分の意思と考え、今後のシナリオ構成を考えて、自分で補足・修正して最終版にする事を忘れてはいけないと思います。確実にChatGPTの出現によりAIの進歩は大きく前進しました。上手く活用する方と活用しない方では今後、労働時間・生産性・アウトプット力で大きな差が生じると思います。一方で、今後は単にビジネス知識を覚えるのでは無く、「質問力・検索力・指示力」など、どのような質問・検索ワードを入力すると欲しい情報・精度の高い情報を取得できるかが賢い・効果的な仕事の進め方になると思います。(これがプロンプト・エンジニアリング力!)
最後に速報を共有 マイクロソフト:Office365に「Copilot」機能が搭載
[速報]マイクロソフト、ChatGPTベースの「Microsoft 365 Copilot」を発表。AIがExcelの数字を分析しグラフ化、PowerPointを自動生成、長いメールを要約など - Publickey (publickey1.jp)今度、マイクロソフトのOffice365(パワポ・ワード・エクセル等)に「Copilot」という機能が実装されます。これがまたすごいです!
例えば、子供の誕生日用のカラフルなプレゼンテーションスライドを作成したい場合、OneDriveにある子供の写真を検索して、10秒もかからずに、写真挿入のカラフルな魅力的なプレゼンテーションスライドが生成されます・・ビジネスの場面でも活用できそうです!
エクセルでも、項目と数字だけ羅列のシートに「この四半期の結果と、3つの重要なトレンドを要約して」と依頼すると、数秒でグラフ作成・数値から読取れる重要ポイントをまとめてくれます・・・・
すごい時代に突入してきていると日々実感してます。
2023年04月11日 10:00